大がランニングホームランを決めた試合の帰り道で
とうとう片岡は倒れてしまった。

病院で処置を受けた片岡の側には愛の姿があった。

牧野医師からは「覚悟して置いてください」の言葉が。
入院を勧められるが片岡はクリスマスなのに入院はイヤだといい、
愛も共に牧野に頭をさげる。
「分かった」牧野は片岡の気持ちをくむ。
廊下で心配そうに待っていた子どもたち、房子、柳沼、飯塚に
大丈夫と明るく振る舞う片岡と愛。

クリスマスの準備にツリーを買いに出かけた片岡一家。
店員に「奥様」と言われ戸惑いながらも嬉しそうな愛。
一番の大きなツリーを買い求めた片岡達と
配達は待ち遠しいからとみんなで担ぎながら帰るその道で、
愛は近くに教会があったことを初めて知った。
教会では若いカップルの結婚式が行われていた。

うちに帰ってみんなでツリーの飾り付けが終わった夜、
子どもたちが眠ってしまったあとで、愛はきれいなツリーを見ながら
たったひとりぼっちだった子どもの頃のクリスマスを思い出す。
片岡が子どもたちの部屋から帰ってきて、
「愛ちゃん、信じてた?サンタクロース」
「信じてたよ〜、信じてた。でも、あたしのところには来てくれないんだと思ってた。でも、今年は目の前にいるし」
頷く片岡。
「何欲しがってんだろうなぁ、あいつら、プレゼント」
フッと笑いながら
「隼はねぇ、プラレールだね。亜希ちゃんはファービー人形が欲しいみたい。それで大くんは、ちょっと高いんだけど、天体望遠鏡が欲しいんだよ」
「そうなんだ?すごいなぁ愛ちゃん」
Vサインを出す愛。笑い合う二人。
「クリスマスってさぁ、なんの日なの?」
「今生きてることを感謝する日、かな」
「そうか」
「うん」
・・・・・・。

「愛ちゃん」
「はい」
「クリスマスが終わったらさ、このうちから出てって欲しいんだ。その方がいいと思う」
「・・・・・言ってる事は、うん、分かるよ。・・・でもイヤです。だって分かるもん。片岡・・・さんは・・私に本当は居て欲しいと思ってる。一緒にいたいと思ってくれてる」
「愛ちゃん、でもさ・・」
「もうそれ以上言うと怒るよ。暴れるよ。か〜なり恐いよ、あたし」
言葉とは裏腹にホッとする片岡。笑い合う二人。
「大丈夫、あたしは」

仕事の休憩時間、いつものように房子と愛が川原のベンチで。
「クリスマスかぁ」
「楽しみだね」
「うん」
「あたし、初めてだからさぁ、いえでクリスマスパーティとかするの」
「そっか。、神様も平等じゃないねぇ」
「あんた好きそうだねぇ、クリスマスとか」
「分かる?色々あったなぁクリスマスの想い出」
(省略)
「うん?どうした?」
「クリスマスが終わったら出ていってくれって言われた」
「え?なんで?」
「自分が居なくなった後のあたしを心配してそう言ってくれてるんだ。最後を見られたくないし、あたしが、子どもたちを背負い込んでしまうんじゃないかって」
「・・・それで?」
「大丈夫。ビシッと叱って置いたから」
「ん!?」
「だってひとりじゃダメだもん、あの人。それに・・・あたし、あの子たちと一緒にいたいの、ずっと」
「そうだよね。愛した人の子だもんね、一緒にいたいよね」
「え?・・・」
言葉をかみしめて静かに頷く愛。
「でもさ、あたしはさ、すごく楽しみなんだ、クリスマス。でもさ、彼はさ・・・最後のクリスマスだと思ってるんだよね」
自然と涙が溢れてくる愛。
「そう思うとさ、やっぱりちょっと辛い・・」
愛を抱きしめる房子。

「ごめん。頑張るから・・・今だけ、ごめん・・・」
「うん・・・」

クリスマスの日に手品をしようと計画する子どもたちは飯塚に相談。
片岡は自分が居なくなったあと、いろいろ愛を助けてやって欲しいと柳沼に頼む。
頷きながらも「片岡さんが居なくなるのを認めるみたいでイヤです」とつぶやく。

片岡は子どもたちへのプレゼント購入に走り回る。
子どもたちは飯塚と一緒に手品の練習。
愛と房子は料理の検討と、それぞれクリスマスを楽しみに過ごす。

柳沼は愛に会い確かめたかった。
引き取ったのが自分だったら全然違う展開になっていたかも、と訊ねるが、愛からは「それはどうかなぁ?」と素っ気ない返事。
それを聞いて柳沼はきっぱりと愛に対する気持ちにけじめをつけた。
一緒に(片岡のために)頑張ろうと握手をする。
「ありがとう。よろしくお願いします。柳沼君」
「こちらこそ」

病院での片岡と牧野。

「素敵!男性からのクリスマスプレゼントなんて何十年ぶりかしら。ありがとう」
「うん」
「いいクリスマスになりそう?」
「うん」
「そう。・・・ごめんなさいね」
「え?」
「なんにもしてあげられなかった。あなたに」
「何いってんの先生。先生居なかったら、俺さ、どうなってたか分かんないよ。ほんと感謝してる」
「ありがとう。・・・でもね、これだけは憶えてて。人間はね、命があるから生きてるんじゃなくて、生きたいから・・そのために・・命があるの」 
「分かった!分かったよ、先生!」
「メリー・クリスマス!」
「メリー・クリスマス!」

そしていよいよクリスマスパーティの夜。
房子、柳沼、飯塚を交え片岡家の楽しい夜が過ぎる。

子どもたちは練習した手品を大好きなお父さんの前で演じる。
亜希の番になったとき、亜希は黙り込んでしまった。
「どうした?亜希」
小さく頸を振りながら
「お父さん・・」
「どうした?」
「亜希・・まだ、へたくそなの。でもね?来年はもっとうまくなるし、その来年はもっとうまくなるから・・」
涙が溢れて止まらない亜希。みんなは静かに見守る。

「亜希。泣かないって約束したろ?」と大はやさしく亜希に話す。
「ごめんなさい・・・・、がんばります」
片岡をはじめ、みんなが拍手を贈る。
「それでは・・・始めます・・」
泣きながら健気に手品を演技する亜希。
「がんばれ亜希!」愛が声援を送る。
手品を終えた子どもたちを、片岡はしっかりと抱きしめた。

片岡家からの帰り道、房子は
「よしっ!来年もやろう!来年も再来年もずっとやろう!」
大きく頷く飯塚、柳沼。
「そうだね!」
みんなの心に、片岡の命の奇跡を願う思いがあった。

寝静まった子ども部屋にプレゼントを抱えて入ってきた片岡。
サンタさんへと書かれた手紙を見付ける。
『サンタさんへ。プレゼントはいりません。がまんするので、おとうさんをずっと、おうちにいさせてください』
子どもたちの寝顔をやさしく見つめる片岡。

片岡が部屋に戻ると愛からのアロハのプレゼントが。
『マリークリスマス 夏になったら海に連れていってください 愛より』
愛の部屋には片岡からの白いサマードレスが。

『メリークリスマス! 夏にこれ着た愛ちゃんが見たいなぁ なんてね! 片岡優二』
愛はその白いドレスをそっと胸に抱きしめた。

その夜、ひとり先日見つけた教会を訪れた愛。

ナレーター:何故だろう?わたしは不思議と母と話がしがしたくなった。かあさん、あなたはどこで誰とクリスマスを迎えていますか?私はあなたに愛されないことを恨んできたけど、今は違います。きっと、あなたも愛された事がなかったんじゃないかと。だから、愛し方が分からなかったんじゃないかと、そう思うようになりました。愛する人のおかげで。
ありがとう、私を生んでくれて。ありがとう。あなたが生んでくれたから、私は愛する人と巡り会うことができました。


後ろで教会の扉が開き、片岡が入ってくる。
やっと見つけたという表情の後で、いつもの笑顔を見せる片岡。
「愛ちゃん、ここにいたか。心配したよ、どっかへ行っちゃったかと思ってさ」
「どこへも行かないよ・・・私は」
「教会か。何してたの?」
「お母さんに話してたんだ。あたしを生んでくれてありがとうって言ったの。・・・いま幸せですって・・言ったんだ」
片岡を見つめて愛はもう一度繰り返した。
「いま幸せです。この先、どんなことがあっても・・・私は幸せですって」
やさしく愛を見つめる片岡。

「片岡さん・・・・」
愛の胸いっぱいに片岡への思いが溢れている。
「優二さん・・・」
小さく・・小さく、頷く片岡。涙が自然に溢れてしまう愛。
「ありがとう・・・あなたに出会えてよかった」
愛の目には涙が・・・。頷きながら慈しむようなまなざしの片岡。
「こちらこそ・・・・・ありがとう。愛ちゃん」
「メリークリスマス・・」
「メリークリスマス・・・・・かえろうか、愛ちゃん」
「うん」
片岡が差し出したその手をそっと握り、そして確かめ合うように互いの手をしっかりと握って歩き出すふたり。
自分の命を思うと結婚を承諾できなかった片岡だったが、形式ではなくて、深い思いのふたりだけの結婚式のようにゆっくりと歩く。それを愛も強く感じていた。

扉を押し開けて外にでたふたりを祝福したのはやさしい雪の紙吹雪たった。

ナレーター:ありがとう、優二さん。あなたに教えてもらいました。この世界は、なんて素敵なんだろう。

―――時は過ぎ、桜が舞う季節。

ナレーター:この後の話を、少しだけしようと思う。

フライパンを叩きながら子どもたちを起こす愛。
振り返ると一番奥の部屋からぼさぼさ頭で出てくる片岡。
「おはよう」


ナレーター:春・・・。優二さんが宣告された命の期限が、もう目の前に迫っている。病気が治ったわけではないし、そんな奇跡は、無理なのかもしれない。でも、いまも彼は笑顔で私の前にいてくれる。
愛する人がいること。そして、愛されている幸せを噛みしめるように私は生きている。愛なんていらないって言っていた、あの私がだ。
それに、ほんの、ほんの、少しだけ思う。こうやって笑ってさえ生きていれば、あり得ない奇跡だって起きてしまうかもしれないって。
だって、一度は死のうとした私が今こうしているのだって、奇跡みたいなものだから・・・」




こういう終わり方もあったんだなぁ。
この後、奇跡が起こったのか、起こらなかったのか・・・。
そんなのはいいんです。
ディレクターがいってたように、悲しいラストじゃなかったのがよかった。
希望をもって進んでいる、前向きな姿勢のままで。

山内奈々ちゃん(亜希役)、うまいよなぁ。
まずは、ここで泣いてしまいました。
子どもの涙にゃ、すこぶる弱いです。

房子の前で、愛ちゃんが泣いちゃうところとか、
教会での片岡と愛のふたりの会話。
いたるところでジーンときちゃいました。

いやー、いいドラマでした。
愛ちゃんの涙に毎週もらい泣きでした。
このドラマを作ったスタッフの皆さん、演じてくれた玉置浩二さん、管野美穂さんほか、皆さんに感謝です。
ドラマ全体を包んでいる玉置浩二さんの歌がまたよかった。
何気ない、普段の幸せに、もっともっと感謝しなくちゃいけないですね。

「わたしと、結婚してください」
と片岡に話した愛だったが、
「そりゃダメだよ愛ちゃん。愛ちゃんがそう思ってくれるのはさ、ものすごく嬉しいけどさ、男としてはさ。でもさ、だって俺はさぁ、もうすぐ・・」

「やめて」
「・・・そりゃ、無理だよ、愛ちゃん」
片岡は愛の求婚を断った。

その報告を聞いた房子は
「いやに、あっさりしてない?愛ちゃん」
「ん?そう?ん〜でも自分でも良く分かんないって言うか、ああ、この人と出会えて幸せだなぁって思ったら、なんか思わず言っちゃったみたいな感じだし」
「そうなの」
「あ、昔の私だったらさぁ、いや、もちろん結婚してくれなんて言ったことないけど、男の人とつき合うとなるとさぁ、もうものすごい不安になっちゃってさ、もうさ、何だろ、つき合うってなったその日からぁ、別れたり、嫌われてひとりになること考えてるんだよね」
「へぇ〜・・」
「でもぉ、いまそうは思わない。片岡さんにいま結婚は出来ないよって言われても。私のことは嫌いだからだって思わないんだ」

「すごいね。それって、すごいよね。愛されてるって思えるからだよね」
微笑んで、小さくVサインをする愛。

レギュラーをはずされた大は、かっこわるいから野球を辞めようという。
「なに言ってるんだ、大。辞めちゃう方がかっこわるいだろうが。

―――決めたことは最後までやれ、大。イヤになる事なんておまえ、いっぱいあるんだから。うまくいかないときもあるし。おまえ、そのたびにさ、うまくいかないからって辞めちゃうのか?」

そして食後、家族でバッティングセンターへ出かけ、大にバッティングを教える。

帰宅して、子どもたちが眠ってしまったあとで、病気のことを子どもたちに話すことを決意する。
「言わないとね、あいつ等に。俺の身体のこと、言わないといけないと思うし、言おうって決めてんだ。ん、決めてんだ」
「そう・・」
「でも、勇気が出せなくってさ・・ダメだな、俺。参ったなぁ、どうなるかと思ったらさ、あいつ等が」
「あたしさぁ、母親に話してもらった記憶ないんだ。私のことどう思ってるかとか、なんにも言ってくれなかった。何も・・。子どもはさぁ、親の言葉が欲しいんだと思うんだ。何でもいいから、言葉がね。子どもは、親が自分に言ってくれたことは忘れないんだよ、きっと。うん・・と、思うけど」

「・・・うん。ありがとう愛ちゃん。頑張ってみる。明日の夜話すよ、あいつ等に」
「・・・うん」と微笑む愛。
「でも自身ないなぁ・・」
「はぁ・・・うん」
「一緒に居てくんないかな愛ちゃん・・・側にさ」
「え?」
「ね、頼むよ」
「嬉しいけど、私は・・その話をする家族の中に、居ちゃいけないと思う。うん、そう思う」
「そっか・・」
「うん」
「そうか」

次の晩、愛は片岡家に居ないようにするため房子の部屋に泊まる事にする。
子どもたちと遊びながら何度も話そうとするが、なかなか言い出せない片岡。
一方、房子の家に泊まりに行った愛。
「そろそろかなぁ・・、ご飯終わった頃だし」
「ん?何が?何がそろそろなの?」
「ん。片岡さん、病気のこと子どもに話すって」
「え?そうなの?」
「うん」
「で、なんでここにいるの?愛ちゃんは」
「ん、だって私は家族じゃないわけだし、その場には居ない方がいいかなぁと思って」

「あぁ・・」
「片岡さん、一緒にいてくれないかぁって言ったんだけど、断った。と、言うわけです。おじゃましてすいません」
「違うとおもうな」
「え!?」
「愛ちゃんの言ってること間違ってると思わないけど、違うと思うな」
「意味が分かんない」
「ん!だってさぁ、そもそももともと滅茶苦茶じゃん、あのうちにいる理由だってさ。なのになんで今更いい子ぶってんの?なんで正しいことしようとする訳?」
「はぁ〜?なにそれ。だって・・」
「片岡さんは〜!一緒にいてくれって言ったんでしょ!?一緒にいてほしいって言ったんでしょ!?」
「うん、そりゃそうだけど・・」
「心細いんじゃないかな。一緒にいて欲しいんでしょ、あんたに」
「え?・・だって・・・」
「理屈なんてどうだっていいよ。そんなの関係なくさ、愛ちゃんが、あなたが居てほしいって思ったときに、片岡さんは居てくれたんでしょ!?違うの!?今の片岡さんには愛ちゃんのプロポーズは受けられないかも知れないけどさ、一緒にいて欲しいってのはプロポーズの返事と同じなんじゃないの!?なんで分かってあげないのよ!」
「だって・・・だって・・・」
思案しながら片岡との日々を思い起こす愛。
「ありがとう」
「うん。走れ〜!」
頷いて房子の部屋を飛び出す愛。

愛ちゃんの突然の帰宅に驚きながらも安心した片岡は、勇気を出して
子どもたちに病気のこと、あと少ししか生きられないことを訥々と話した。

涙をポロポロこぼしながら聞く3人の子どもたち。
「おまえ達が、ホントに困ったときは、お父さん、絶対助けるから・・・。
約束する。ずっと見てるからな。ずっとお父さん、おまえ達の見方だからな」

「イヤだ。お父さん、居なくなったらイヤ!!」
「ごめんな・・・ごめんな・・・」

やさしく微笑んで見守っていた愛の目にもいつしか大粒の涙がこぼれた。

大の野球の試合に家族で応援に行った片岡一家。
0対0のまま最終回、7回裏ツーアウトで、代打に立った大。
「あのね、僕がホームラン打ったら、それは奇跡だって、コーチが言ってた。だから、僕・・奇跡を起こすんだ!
だから、僕がホームランを打てば、お父さんは死なないんだ!!奇跡を起こすんだ!!」

「大・・・」
「行ってきます!」
ツーストライクのあと大が打った打球は高々とライトへあがった。
余裕でグローブをかまえる外野手。
しかしボールはグローブを跳ね返し野手の足下に転がった。
ホームに戻るボールと同時にベースに滑り込んだ大。ボールはキャッチャーミットからこぼれていた。

愛ナレーター:このとき、みんな信じたんだ。みんな。私だけじゃなく、みんな。奇跡が起こることを信じたんだ。

しかし、試合終了後の帰り道。
激痛に顔をゆがめる片岡。無理に笑顔を作ったあと、とうとう路上に倒れてしまった。


次回、とうとう最終回です。
なんか予告を見る限りでは、残念ながら片岡の奇跡はないみたいです。
でも、片岡はみんなに幸せな心を残していくのではないでしょうか。

「人はどうやって生きるべきかというメッセージが込められた最終回になります。
決して暗くせずに、最後まで笑顔を大切に描いていきたい」
と話す加藤正俊プロデューサー。
悲しみを乗り越えて成長した洋子(愛ちゃん)が、片岡に対し、最後にどんな言葉をかけるのか。涙が止まらない感動のラスト。(TV誌より)

今でも、毎回泣かせてるのに、この調子じゃ最終回は、もうボロボロ?

「あいのうた」は感動の連続です。
まぁ、早い話、今週もジーンときてホロリとしてしまいました。

愛されるだけじゃなく、愛を与えられる人になろうと決意した愛は、
今まで以上に張り切って、周りに笑顔を振りまく。

片岡に秘密を打ち明けられた愛は病院へも一緒に行く。
仕事先のファミレスで笑顔いっぱいに仕事する姿を見て、
房子は愛がなにも知らないと思ってかわいそうに思う。
柳沼は婦警との会話に片岡の心情を察しようとする。
顔にででしまう飯塚は、反対に片岡に何かあったのかと心配される始末。

愛のナレーター:私はきっと今まで生きてきた以上に笑っていた。下を向くのはいやだった。考えたくない現実に負けてしまいそうで。そう、彼の言うとおり、笑顔は力をくれるんだ。出来ることなら、彼の命と取り替えられるなら、私の命を捨ててもいいとすら思っていた。だって、私のなんて、一度捨てた命だから。でも、そんなこと言ったら、また彼に怒られるだろうな。

房子、飯塚、柳沼は病気の秘密を隠している片岡と、
それを愛は知らないと思い二人に思いをはせる。

一方、片岡や子どもたちの前では笑顔いっぱい明るく振る舞う愛は、
ひとり寝室で悲しみに耐えて泣いていた。

それに気づいた片岡はドアの外ですまないと感じる。

片岡にも強く勧められ飯塚は見合いを受ける。
その日、飯塚が気になって仕方がない片岡は愛を誘って偵察に行こうとする途中で、柳沼や房子と出会い、4人で見合いの偵察に行く。

署長の姪っ子でバツイチだという見合い相手は美人で、
見合いの席は飯塚がカチカチにかたまっていたがいい雰囲気だった。
しかし、飯塚は見合いの相手に
「ごめんなさい。私は今、考えられないんです。
親友が、大事な大事な親友が今・・・、いま、すごく辛い状況にあるんです。
私は・・、僕はそれで・・、頭がいっぱいなんです。
自分のことは考えられない、考えたくない。だから・・、すいません」
と、自ら見合いを断ってしまう。

それを見ていた片岡は、実は3人が自分の病気のことを知っていたことを知る。

見合いのあとで、改めて3人に、あと半年の命だと言うことを告げる。
愛が片岡の病気のことを知っていたことに3人は驚く。
「だって、あんなに明るくしてたじゃない・・・」
「笑うとね、元気が出るんだよ。ね。」と片岡を見つめる愛。

愛と房子、お昼の弁当を食べながら、

「ねぇ、片岡さん、どう?」
「うん・・・、元気」
「そう」
「うん」
「すごい人だよね、片岡さん」
「うん、そうだね」
「愛ちゃんもだよ」
「え!?・・私?」
「うん。この私をだますなんてなかなかすごい。・・・
すごい人だなぁと思うよ。愛ちゃんも。あんなに明るくしてられるなんて。
なんか、負けた気がして悔しい!」
「なんだ?それ」
「愛の力ですかね?なんかキレイになってるし、愛ちゃん」
「え?そ・・そう?」
「お!いま恋をしてるからかしらとか思ったでしょ?ね!絶対思ったよね」
「思ってないわよ」
「え〜!ぜったいおもったでしょ〜」
「うるさいなぁ・・」
「奇跡・・・、起きるといいね、片岡さん」
「え!?・・・・」ゆっくり、深くうなずく愛。

(この、愛と房子の会話がまた、いい出してます)

大が学校から帰るなり片岡に野球を教えてほしいという。
学校で野球大会があってサヤカちゃんにいいところを見せたいのだという。
さっそくキャッチボールを始める片岡一家。
キャッチボールをしながら片岡の笑顔は次第に泣き顔とも笑い顔ともつかない顔になる。
それを見つめる愛も片岡の辛さを痛いくらいに感じていた。

その夜、子どもたちを寝かしつけた片岡は不意に外に飛び出した。
あとを追う愛が見たのは片岡の初めての涙だった。
近づく愛に気づいた片岡は無理に笑おうとする。
「笑わなくていいよ、いまは・・」
半分笑いの歪んだ顔の片岡。
そっと両手で片岡を抱きしめる愛。

「頑張らなくていいよ」
片岡は耐えてきた心が崩壊する。むせび泣き、愛に感情をさらけ出す。
「死にたくない・・・、やだ・・、やだ〜・・、死にたくない・・」

愛のナレーター:このとき私は思ったんだ。この人を、片岡優二という人を、愛している。心の底から、愛していると。そして、こうも思ったんだ。この人と出会えてなんて私は幸せ者なんだろう。ずっと、ずっと、この人と一緒にいたい。

片岡が立ち上がりながら、
「みっともないとこ見せちゃったね」
頸を振る愛。
「あの・・・、お願いがあるんだけど。私と・・・、私と結婚してください」 


第8話はここまででした。
どうも歳を取って涙腺が弱ったのか、ジワーっときます。
玉置の演技も絶品です。
キャッチボールの笑顔から次第に泣き笑いのような顔になっていくところなんか、
往年の大女優をして唸らせただけはあります。

やっぱり片岡は死んじゃうんでしょうか?
奇跡が起きてハッピーエンドにならないかなぁ。
愛ちゃんには、今までの涙の分、幸せになってほしい・・・。

愛ちゃんと一緒に子どもたちを引き連れて公園に遊びに行った時、
片岡は激しい腹痛に襲われる。いつもの発作だ。

「愛ちゃんには・・聞いておいてもらおうかな」
「え?」
「なんか、ひとりで抱えてるの、ちょっとしんどくなってきた」
長い沈黙。
「もうさぁ、もうあんまり長く生きられないみたいなんだ、俺」
「え・・・?そんな、嘘でしょ?」
「一応、あと半年くらいって、言われてる。・・・いや、全然自覚症状なくてさ。
 気がついたら、手遅れだった。ははは・・・。
 あ〜、ちょっと楽んなったな、愛ちゃんにしゃべって。ありがとう・・」

「嘘でしょ、ねぇ」
「残念だけど嘘じゃないんだなぁ」
「え?だって・・・」
「残念だけど本当なんだ」
「だって・・・、だって、そんな!」
「おれさぁ・・・、愛ちゃん好きだよ。
 でもね・・、だけど・・、ずっと一緒にはいられないんだな。
 悔しいし・・寂しいけど・・・ごめんね・・・」

愛の顔が悲しみにゆがんでる。視線を逸らしたままの片岡。
「愛ちゃん初めてだ、秘密しゃべったの」

辛そうな顔の片岡。悲しみに唇が震える愛。
「やだ・・、ぜったいやだ。絶対いや」
すすり上げながら愛は懇願するようにしゃべる。
「いやだ・・・いやだったらやだ、いや〜。
 そんなのおかしい。あり得ない、ありえないよ・・・。ありえないよぉ。
 間違ってる、わたしは認めない、みとめないから」

「愛ちゃん・・」
「いや。やだからね。いやだぁ」
号泣する愛。それを抱きしめる片岡。

「だって・・・だってぇ!・・・わたし、生まれて初めてなんだもん、
 こんなに人を好きになったの・・・。初めてなんだもん・・・、なのに、 なんで・・」

絞り出すように愛はしゃべる。
「いなくなっちゃやだ・・・」
「愛ちゃん・・・。ガキの頃さ、観てたテレビでさ、主題歌でね、こんなのあってさ」
苦しいこともあるだろさ、悲しいこともあるだろさ、
だけど僕らはくじけない、泣くのはイヤだすすめぇ・・・、
と、ひょっこりひょうたん島を唄う片岡。
「なんてね。笑ってるとさ、ちから出るんだよ、愛ちゃん、人間ってさ
 だから笑ってようって決めたんだ。
 そしたら、俺思い出すときさ、笑ってる顔思い出してくれるだろ」

涙で何も言えない愛ちゃん。
「愛ちゃんもやってごらん。ね?」
首を振る愛ちゃん。
「頼むよ、愛ちゃん。・・・愛ちゃん、笑ってる顔が一番かわいいんだからさ」
片岡を見つめる愛。うなずく片岡。
「俺に笑顔見せて」
「そんなの出来る分けないじゃん・・・」
堪らず泣きながら走り出す愛。

思わず泣けてしまいました。
愛ちゃんの泣き顔がきれいです。
愛ちゃんは考えて、愛されることだけを望むんじゃなくて
これからは愛を与えられる、人を愛せる人になろうと決意する。

悲しいけどあったかくて、タイトル通り「あい」について考えてしまいます。

「あいのうた」第4話もとてもあったかいお話でした。
なんか毎回、玉置浩二と菅野美穂の演技にジーンとしちゃいます。

先週の第3話のラストシーンなんかはホントに良かった。
なんか気持ちが判る分、心に染み渡る感じ。

今回の第4話では商店街のくじ引きで温泉旅行を当てた優二と愛ちゃん(洋子)。
ところがとんでもないことにその温泉は愛ちゃん(洋子)の生まれ育った、
思い出したくもない忌まわしい記憶の街だった。

思わぬ家族旅行に沸き立つ片岡家。
行かないとはとうとう言えないまま生まれ故郷の石和へ。
温泉で出会った女将はかつての自分とは正反対の人気者、本物の愛ちゃんだった。
しかし女将の愛ちゃんは洋子(愛)のことは全然憶えていなかった。
小学生の時「ずっと友達だよ」と言ったのに・・・。

その事で気分がふさいでしまった愛(洋子)は、
優二が子どもたちに、今日のこと忘れるんじゃないぞ!と言う言葉に
そんものすぐ忘れるわよ!と荒れる。

ラストシーンで川の対岸で偶然に会った優二と愛(洋子)。
愛(洋子)は昨晩の事を謝る。忘れないよきっとと。
「愛ちゃん、君はいい子だ。僕には分かる!」
その言葉に生きる価値も何も無いと思っていた自分が
優二に会って認められ必要とされていることに感激して涙する。

毎回、ラストのシーンではジーンと心にしみる。
優二の優しく暖かい言葉に励まされ愛ちゃん(洋子)が
少しずつ凍り付いた心を溶かして成長していく。

どこまでも人間愛と言うものを頑なに信じている優二の姿に感動します。
玉置浩二がいい雰囲気出してます。いいドラマです。

最近、オリジナルが無くなって、映画のリメイクやマンガや小説からの引用。
良くなるならまだしも原盤・原作に劣る物ばかりの民法ドラマの中で、
珍しいオリジナルドラマ「あいのうた」。

こうゆうオリジナルのいいドラマが生まれてないから、
テレビの質そのものが下がってくるんじゃないかなぁ。
いいシナリオライターがいなくなってきてるんでしょうか?

がんばれ!オリジナルドラマ。


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