いつものように、そう、いつの間にか3人でいるのが当たり前になった修二と彰と野ブタ。夢に出てきたサンタクロースの話題で盛り上がる。

しかし、なかなか引っ越すことを話せない修二。
そしてまだ、普通に笑えなかった野ブタ。

彰はふたりにちょっと不満があった。
それは、ふたりに名前で呼んでもらえないことだった。
(彰を名前で呼ぼうということになったが、その「あきら!」っていう野ブタのしゃべり方が怒ってるような言い方で、思わず笑ってしまった。)
野ブタはプロデュースの甲斐あって、今では学校中の人気者になっていた。

彰の下宿に3人がそろっているときに、修二はとうとう思い切って引っ越すことを話す。それにショックを受けた野ブタは外へ飛び出してしまった。

彰が野ブタを追いかけて出ていった後に、修二は彰の部屋で「野ブタが修二を抱きしめてる写真」を見つける。
「あいつ・・知ってたんだ・・・」
それを知りながら一緒に過ごしてきた彰の気持ちを思う。

父親は修二のことを考え、高校も後1年だからここに残ったらどうかというが、修二は家庭のこと考えて自分だけ勝手なことは出来ないという。父親は人のことよりもまず自分のことを考えたらどうだという。修二は迷い始める。

野ブタと彰は、一番辛いのは修二かもしれないと、修二に何かして欲しいことはないかと尋ねる。何もないという修二に、彰が冗談で「野ブタが巫女さんになって野ブタパワー注入してもらったら利きそうだ」との言葉に修二も「それは利きそうだ」としゃべったのを、野ブタは真に受けて?学校を飛び出して巫女のアルバイトをする。

全速力で修二と彰の前に巫女さんの姿で現れた野ブタは息を切らしながら、「野ブタパワー注入」と決めポーズをした。マジでやってくれたの?というふたりに
「あたし、何でもやるから、それくらい修二には感謝してるから・・・」という。
走り去った野ブタを見て、バカだなあいつ・・、といいながら野ブタの思いを感じていた。

引っ越すか残るか迷っていた修二だったが、弟が引っ越しにすごく不安になって泣いているのを見て、引っ越すことに決意する。それを彰に伝えた。
「なんで、自分のこと、もっと大事にしないの?」
「誰かのためにっていうのはさ、自分を大事にしてないって事なのかなぁ?・・・おれさ、野ブタのために一生懸命やってるときが、一番自分らしかったなぁって、思うんだ。おまえもそうじゃない?」
同意を示す彰。

「野ブタだってさ、誰かを喜ばそうとしてるときが一番、なんか、イキイキしてない?」

野ブタは、あんなひどい目に遭いながらも蒼井かすみの家を訪ねて、意地悪してもいいから、全部受け止めるから、学校へ出てきて欲しいと説得する。
バカだね、といいながらも野ブタのやさしさに蒼井の心も変わろうとしていた。

巫女のアルバイト先で大切な木の枝を折ってしまった野ブタは、神主(ゴーヨク堂店主)にそれを折ると一番大切な人に罰が当たるいわれ不安になる。
しかし神主はこのお守りをあげると回避できるとお守りを渡す。
必死で二人を捜す野ブタ。野ブタの一番大切な人は修二と彰、しかしお守りは1個だけ。
悩んだ野ブタはひとりだけを選べないとお守りを川に投げ捨てた。
「3人で、罰、あたろう」


転校のことはクラスに知られ、修二はみんなに「なんで言わないんだよ」と取り囲まれる。
それを後ろで見ていた彰と野ブタ。
「久しぶりだね、修二の周りに人がいっぱいいるの」
「うん」

偶然3人だけが教室にいたときに佐田教頭から1個ずつもらったマスコット人形。
2個そろえると幸せになるという。

クリスマスの夜、プレゼントの交換をした3人が、それぞれのプレゼントを開けてみると、3人とも中には佐田教頭からもらった幸せのマスコット人形が。
3人ともお互いの幸せを思っていたのだ。


その後で窓から外の雪を眺めて修二は野ブタに感謝の思いを伝えた。
「俺さ、なんか、今まで人を好きになるって言うのは、いまいちちょっと分かんなかったんだけどさ。なんか、野ブタのおかげで、分かった気がする。なんか一緒にものを食べて楽しかったりとか、同じ景色を見て、わぁ、この景色、一生忘れないんだろうなぁとか、なんか、死ぬほど笑ったりさ。ときには心配とかしちゃったりもして。あと、もっと一緒にいたいなぁって思ったりさ。なんか、人を好きになるってそんなささやかなことだったんだなぁって、うん。

・・・この先、もし俺が誰かを好きになるたびに、野ブタのこと思い出すと思う。なんか全部、野ブタが教えてくれたんだなぁって・・・思い出すとおもう。小谷。ありがとうな」
「あ、たしの方こそ、ありがとう・・・てしか言えないのが悔しい。いま思ってること全部伝わればいいのに・・・、どれだけ感謝してるか、ちゃんと伝わればいいのに・・・」
「・・分かってる。うん、なんか、俺も同じだし。・・・・ちゃんと、マリ子にも伝えなきゃなぁ」

修二はマリ子を以前約束した海に行こうと連れ出す。
だけど向かっているのは休日の学校。不思議がるマリ子が連れて行かれたのはビーチをイメージして飾り付けられた2年B組の教室だった。

「なんか、時間無かったからさ、海のつもりで、マリ子と弁当とか食べようかなぁって思って」
「修二が作ったの?」
「うん」
校内放送で流れる波の音。
放送室では野ブタと彰がふたりで波の音を演出していた。
弁当を広げて向かい合う修二とマリ子。
「寒くない?」
「寒い。けど、なんか楽しい」
「俺ってバカだよな、いっぱい時間あったのにさ。マリ子と楽しもうと思えばさ、いくらでも楽しめたのになぁって」
「そんなこと思ってくれてたんだ・・」
「今度会うときはさ・・もっと、マシな人間になってるつもりだから」
修二をジッと見つめたあとで弁当のおかずを口に運んだマリ子。
「ふ、美味しい!」
「ホントに美味しい?」
「うん。きっと忘れないと思うよ、この味」
お互いの気まずさ、わだかまりが氷解したふたりは、料理の話題で盛り上がった。

帰り際、野ブタに会ったマリ子は
「小谷さん。さっきはありがとう」

修二ナレーター:学校で最後に見たのは、マリ子と野ブタが楽しそうにしている風景だった。それは、なんだかとても・・とても幸せな気持ちにしてくれた。
―――自転車で帰る修二と彰。
俺と彰はなんだか明日もあるように別れて、お互い一度も、振り返らなかった。 

修二の引っ越しの日、別れを認めたくない彰は見送りに行きたがらない。

それを見かねた平山のオヤジさんは
「苦しいからって逃げてどうすんだよ。修二と会ったことも全部無かったことにするのか?苦しいことを投げ出すってことはさ、楽しかったことも全部投げ出すって事なんだぞ。いいのか!?」
「・・無かったことになんて、出来ない、よ。」
「じゃぁ、最後まで見届けろよ。な」

引っ越しのトラックに乗り込み、走り出した修二の携帯電話が鳴る。
左側を見ろという声に振り向くと、土手の上でクラスのみんなが手を振っていた。

みんなで記念写真を撮ってつかの間、別れを惜しむ。
ふたたび走り出す車から振り返るとみんなの一番後ろで、野ブタと彰が、がんばれとガッツポーズをおくった。


転校先の初登校の日。
教室の前で「桐谷修二です。よろしくお願いします」と言って顔を上げたとたん、修二は驚きを隠せなかった。

新しいクラスの一番後ろにいるのは彰だった。
「げ、幻覚???」
新しい学校でも修二は彰に振り回されそうな雰囲気。

一方、ひとり隅高に残った野ブタは普通の?笑顔で笑えるようになっていた。

マリ子とふたりで廊下を歩いていた野ブタは突然立ち止まって
「わたし、笑えてる?」
「うん、笑えてるよ、ほら」と手鏡を差し出す。
それを見てガッツポーズで屋上に走り出す野ブタだったが、
「そうか、ふたりとも、もう居ないんだった・・・」

―――空席のままの修二と彰の机。
野ブタは授業中にその席を見て修二と彰を思う。

修二と彰の下校風景。
「つうか、おまえ、なんで来たの?これでまた野ブタがひとりになっちゃたじゃんかよ」
「野ブタが言ったんだよ。修二!と、彰!は、ふたりでひとつだって、さ」
「野ブタが言った?」
「私は一人で大丈夫よって」
「あいつ、ほんとひとりで大丈夫なのかなぁ」
「最初の三日は泣くけど、あとは絶対立ち直ってみせるのよ〜んて」
「ねぇ野ブタ、そんなこと言ってたんだ」
「ああ」
「そっか・・」
「なぁ、この空のず〜っと向こうにさ、野ブタが居るんだっちゃ」

「ね、あの雲さ、なんか笑ってるように見えない?」
「そう?」
「ほら、あれだよ、あれ」と指さす修二。

その空の向こうの隅校の屋上では野ブタが青い空を見上げていた。
「わたし・・・笑えるようになったよ・・・。ちゃんと・・・笑えるようになったよ」

空を見上げる野ブタの澄んだ目から一筋の涙がこぼれた。
そして、野ブタはそっと微笑んだ。


海辺に佇む修二と彰。
「俺たちってさ、」
「え?」
波の音が激しい。
「どこででも生きていけんだよなぁって」
「なに?・・・どーん、聞こえねぇでしょうが。気になるだっちゃ」
そんな彰を見て笑い出す修二。それを追いかけ制服のまま海に入り込んではしゃぐふたり。

修二ナレーター:俺たちは、どこででも生きていける。 



なんか盛りだくさんの最終回でした。紹介の文章も長くなっちゃいました。
このドラマの終わり方は、野ブタとの別れはあったものの、孤独にまた自分の仮面を作り上げていくのではなく、かけがえのない親友を手に入れた終わり方になっていて、個人的には満足です。
野ブタがまたひとりになっちゃったのはかわいそうですけど、修二はマリ子ともいい形で和解することが出来たし、クラスのみんなにも(蒼井かすみにも)惜しまれながら見送られたし、まずはハッピーエンドかな?
野ブタの「わたし・・笑えるようになったよ・・」のシーンでは思わず泣けちゃいました。

はじめは、野ブタがあか抜けていって人気者になるのかなぁと思っていましたが、野ブタは野ブタのままでキャラが変わらず人気者になっていったのがよかった。
修二の「野ブタだってさ、誰かを喜ばそうとしてるときが一番、なんか、イキイキしてない?」っていう台詞も好きです。
多分、人間って人のために何かをしてるときが一番輝いているんだと思う。
結局、野ブタのおかげでみんなが変わっていったんだよね。

いや〜、よかった、よかった。
でも、また楽しみがひとつ減って寂しいです。

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