「乱反射」 貫井徳郎

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    評価:
    貫井 徳郎
    朝日新聞出版
    ¥ 1,890
    (2009-02-20)
    コメント:一般市民のみんなの罪とも言えない小さな罪、無責任が積み重なり2歳の子どもの命を奪う事故は起こった。


    一般市民の日頃の何気ない行動。
    ちょっと自分可愛さにやっちゃう小さな罪と無責任がある。
    それが以外な結果をもたらすこともあるという話です。



    娘にいままでの人生を見下され、
    街路樹伐採反対運動で娘に見返してもらおうとする中年女性。

    仕事一辺倒で生きてきて定年を迎えた時に、
    家族との隔たりを感じて心の隙間を埋めるべく子犬を飼い始めた老人。

    虚弱体質でよく風邪をひく。
    病院の混雑がイヤで夜間診療時間を利用することを思いついた大学生。

    車の運転が苦手で、いつも恐る恐る運転しているOLの女性。

    ひどい潔癖性の精神疾患を患った植木職人。

    特に上昇志向もなく、平凡に暮らせればいいと考えている市役所職員。

    医療に身を捧げて身体をこわすなど馬鹿らしいと、
    夜間診療のアルバイトに身を置く若い医師。

    何気なくやってしまう小さな罪が重なって大きな塊となり、
    2歳の幼子の命を奪う結果となった。



    綿密に練られた伏線。
    それがひとつの事故につながっていく展開には脱帽です。
    ちょっとコミカルな部分もあって荻原浩さんの作風に似てるかも。

    これを読んで、自分の日頃の行動をふり返ってしまいました。
    「このくらいは・・・」という何気ない行動が、
    自分の知らないところで大きな事故を引き起こしているのかも知れない。
    そう思うと、これからの生活を改めさせられる本です。


    JUGEMテーマ:読書
     

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    乱反射作者: 貫井 徳郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/02/20メディア: 単行本 マナーをテーマにしたミステリ。 貫井徳郎らしい持ち味は出ているし、テーマはこれが連載されていたらしい朝日系列の雑誌にふさわしい。 のだが、私は以下の理由で本書には
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